ゴーデビルエンジンレストア記

ボーリング帰り
スリーブを入れて20/1000までボーリングしたエンジンブロック。もちろん無鉛対策は完璧です。
レストアの始まり
福島の山奥から引っ張り出したゴーデビルエンジン

後悔の始まり
安かったから仕方がないが、此処までとは前途多難な状況でした。
検証(1)
ピストンは40/1000、スタートから期待を裏切られてしまいました。
検証(2)
発電機に使用された模様です。これが原因でエンジンストップ
検証(3)
自衛隊の払下ですね。でもブロックはひび割れもなくなかなかですよ
メンケンのためエンジン番号はありませんでした。
検証(4)
20/1000の親メタルで何とか使用できるかと思いましたが、えくぼ発見あえなく断念
検証(5)
ピストンを抜くのに苦労しました。オイルを加熱してシリンダの中に挿入。後は力ずくでした。
組立開始
ピストン20/1000、リングバルブ、メタルはSTD、オイルポンプはnewを使用
最後の仕事?
ボーリングは田村さん経由で70歳の名人に作業をして頂いた。ガンで入退院をしていた合間の仕事とのこと。ひょっとしたら最後の作品かも
ピストン
ピストンはwillysの取って置きを譲って頂きました。
シリンダブロック
ボーリング屋から戻った状態、2ヶ月以上掛かりましたが、状態を見て満足。さすがいい仕事してますね。
ブロック内部
ブロックのひび割れやバルブに傷がなく、シリンダ以外は良い状態でした。スリーブ挿入の状態が分かります。これ以上削ったら1気筒状態になってしまいますね。
ピストン
ピストンはwillysのNOSを使用しました。田村さんの粋な計らいです。
20/1000のピストンを使用しました。
完成
始めは、自分で組もうとしました。JH4は数台組んでおりますのでできる自信はあったのですが(メカ的にはJH4と同じ)
完成してから田村さんと話していると「なるほど」と言うテクニックがたくさんありました。

フライホィールとの間のリアプレート、よく見るとプレートに穴を開けて固定しています。ここがずれると、スターターの芯がずれて早く壊れてしまいます。あとメインシャフト関連など
次回、この手のエンジンを手がける時にでも説明します。

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